ミヤタブログ

’94年生まれの25歳。中京大中京サッカー部→筑波大学蹴球部。大学4年時にインカレ優勝を経験。現在は東証一部上場電機メーカーで営業マンをしています。このブログは僕が感じたこと、考えたこと、そして今までの体験からの学びを発信していくためのものです。少しでも共感、応援してくださる方がいれば幸いです。

超一流になりたい人は読んだほうがいいよ

10000時間の法則」を聞いたことがありますか?

これはイギリスのマルコム・グラドウェル氏が提唱した、特定の分野で一流になるためには、10000時間それに関する練習をしなければならないという哲学です。

僕は、つい最近までこの法則の存在を知らなかったのですが、西野亮廣さん(キングコング西野)の「魔法のコンパス」という本を読ませていただき、その中で触れられており知ることができました。

そこに書かれていたのは、10000時間投じることで、その分野において100人に1人の人材になれるということです。ただ100人に1人程度では、それだけでお金を稼ぐことはできないということでした。

そこで、もう一つのことに関して10000時間を投じることによって、1/100×1/100=1/10000の人材となることができるということです。

これで、ある程度生きていくために必要な力は身に付けたと言えるそうです。ただ。西野さんの職業である芸人にしても、僕がやってきたサッカーにしても10000人に1人の人材では、決して満足できる数字ではありません。

本当の1流になりたいのであれば、さらに別のことに10000時間を投じることが必要になります。1/100×1/100×1/100=1/1000000の人材になることが求められます。

1つ目のスキルをA、2つ目をB、3つ目をCとし、三角形ABCの大きさが、その人の価値であり、需要であるということでした。だからこそ、AとBとCはより離れた分野のものがいいと仰っていました。

 

僕はこの考えを知って、いやこの本すべてを読ませていただいて、素直にすごいなと思いました。西野さんの考えは非常に参考になる部分が多く、世間のイメージは決して良くはないかもしれませんが、西野さんは天才なんじゃないかなと思ったくらいです。

 

ただ1点だけ、僕と考えが違うなと感じた部分がありました。それが、「AとBとCは、より離れたものがいい」という部分です。もちろん、西野さんのようにA(お笑い)、B(作家)、C(その他)のように、どの分野においても才能を発揮することができ、しっかりと結果を残すことができる才能を持っているならば、三角形は大きい方がいいのかもしれません。ただ、誰もが西野さんのように、多方面に力を発揮できるとは限りません。むしろ不可能に近いと考えています。

 

じゃあどうすればいいのか。僕の中では、三角形ABCはかなり小さなものでもいいと思っています。特にスポーツ選手などには、そういう人が多いのではないでしょうか。一つのことに打ち込み、その世界で超一流になっていくことも、ものすごく価値がある様に思います。

ただそんなことをいうと、一つのことに打ち込んでいては点Aになってしまうんじゃないかということを考える人がいると思います。ですが、僕はあくまで西野さんの3つのことに、10000時間を投じるという意見には賛成です。重要なのは、一つの分野を3つに細分化することです。一流のサッカー選手になりたいから、サッカーに10000時間投じてしまっては、残り2つの10000時間をどこに充てればいいのか、分からなくなると思います。そうではなく、サッカーを3つに細分化します。Aをサッカーの技術面(実際に自分がプレーする力)、Bをサッカーの観戦力(戦術理解や自分のプレーを分析する力)、Cを勉強(体の仕組みやトレーニング全般の知識)――――こんな感じです。

 

こんな人が意外と多くいます。高校3年間は、毎日6時間以上サッカーのトレーニングをしてきました。それでも結果が出なかった。自分には才能がない…みたいな。

そういう人に限って、何も考えずひたすらボールだけを蹴っていて、三角形ではなく点がチョコンと打たれているだけになっていると思うんです。それに高校3年間毎日6時間程度では、まったく10000時間に到達していません。それ程、一流の人材になるのは厳しいということです。

 

本当の一流になりたいのであれば、自分のなりたい姿を強くイメージして、そのために必要な3つのことに対して、それぞれ10000時間投じることが重要になるんじゃないかなというお話でした。